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世界で初めて実用化された、単一モード光ファイバ通信システム

1982(昭和57)年に、実用化された初めての事例として、本学では、大岡山と長津田(すずかけ台)のキャンパス間を光通信(光ファイバを用いて信号を伝える方法)で結ぶ総合情報伝達システムを構築しました。 

光ファイバは、当時日本電信電話公社が開発した世界最新の低損失単一モードファイバ(波長 1.3um)を用い、8本の光ファイバ(400Mbps双方向が4本、100Mbps双方向が2本、予備が2本)をまとめて1本のケーブル(26.4km)にして、東急大井町線・田園都市線沿いのトラフ(管路)の中に敷設しました。 

テレビ信号を32Mbpsの画像符号化装置でデジタル化し、テレビ8チャンネル双方向を多重化して光デジタル信号にして双方向に伝送しました。これにより、テレビ映像を8チャンネル双方向に、またデータを双方向に伝達できるようになりました。そして、テレビ講義室1対、テレビ会議室1対、さらに主要建物内に設置した29ヵ所の研究指導室(大岡山18ヵ所、すずかけ台11ヵ所)においてテレビ画像とデータの双方向伝送を行い、情報交換することが可能になりました。結果、テレビ講義室とテレビ会議室ではテレビ2チャンネル双方向が可能となり、二つの大型スクリーンを並べて横長に表示できるようになりました。 

展示してあるラックは、400Mbpsの光端局装置(デジタルな電気信号を光の信号に変換する装置)の一つです。

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