ウィットに富む合理主義者 ー清家清
清家清(1918-2005)は、日本近代を代表する建築家の一人です。東京工業大学で教育・研究を行いながら、芸術性と科学技術を融合させたユニークな建築をつくりだしました。絵が得意だった彼は東京美術学校(現・東京藝術大学)建築科に進み、卒業後に東京工業大学建築学科で学びました。
彼の父・正(1891-1974)は、東京高等工業学校(現・東京工業大学)機械科卒で、東京都立大学で教授や学部長を務めました。清家の建築のベースには、芸術的才能と、父から受け継いだ工学のセンスがあります。